共同研究・競争的資金等の研究課題

2018年4月 - 2022年3月

健康的社会環境変革への力となる子どもエンパワメント・イグニション・プログラム

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(B)  基盤研究(B)

課題番号
18H00995
配分額
(総額)
16,900,000円
(直接経費)
13,000,000円
(間接経費)
3,900,000円

本研究の目的は、子どもおよび地域住民に対するプログラムが、子ども自身のシビックプライドの萌芽と健康増進、さらに地域のソーシャル・キャピタルを醸成させ、健康増進活動を担う人々のエンパワメントを高めるかを明らかにすることである。
初年度の2018年度は、地域特性を把握し、プログラムを開始する前のベースライン調査としての子どもの健康状態が客観的にわかる健康診断と生活習慣調査等を異なる地域で行った。地域はA県内の気候、風土、慣習が異なる地方の3地域と都市部とした。子ども生活習慣や健康状態について、A県内においても地域差が認められ、さらに都市部と地方との差も認められた。A県内では、健康状態に影響していると考えられた生活習慣と食事状況が同定された。都市部では塾通いが多く、そのため運動時間や睡眠時間が少ない傾向がみられた。そのことによって、精神的健康状態にも悪影響を与えている可能性も考えられた。以上のことから、ベースラインにおいて地域における食事状況や睡眠、運動習慣などの影響が示唆された。
一方、本研究におけるプログラムの効果評価の指標とするシビックプライドの尺度開発のために、中学生および地域のまちづくりや健康増進活動を担う人々を対象に、インタビュー調査を実施した。中学生はグループインタビュー、地域のまちづくりや健康増進活動を担う人々は、個別インタビューにて行った。現在、インタビューの内容を検討中である。

ID情報
  • 課題番号 : 18H00995

この研究課題の成果一覧

書籍等出版物

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