2020年10月 - 2026年3月
日仏国際共同融合研究による火星衛星の起源と形成過程の解明
日本学術振興会 科学研究費助成事業 国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B)) 国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
本研究では、火星衛星の起源と形成過程の解明を目指した日仏共同研究体制の構築と強化を行うことを目的としている。この目的を達成するためには、これまで独立的に行われてきた理論研究、再現実験、物質分析、観測の融合研究を行い、研究代表者と分担者が年に1回程度1ヶ月間渡仏し、パリ地球物理研究所とパリ天文台にて、それぞれ、火星衛星の起源に関する理論研究と、火星衛星のスペクトルに関する分析と観測を行う必要がある。本年度は、新型コロナウィルスの世界的な感染拡大を受けて、渡仏することができなかった。しかし、zoomやメールなどを使って、理論研究、再現実験、物質分析、観測を遂行するために、緊密に連絡を取り合い情報の共有を行った。理論研究においては、玄田(代表)、兵頭(分担)、黒川(分担)が、Charnoz(パリ地球物理研究所・フランス)と共同で、巨大衝突説・捕獲説の両説において研究を進めている。また、実験研究においては、火星模擬物質の作成を、中村(分担)が中心となって進めている。火星隕石の分析に関しては、臼井(分担者)が中心となって行い、研究成果もでつつある。MMX探査機に搭載する近赤外分光計(MIRS)による火星衛星フォボス観測計画においてもBarucci(パリ天文台・フランス)と共同で検討を進めている。そして、宇宙望遠鏡(Twinkle)を用いたフォボスとデイモスの観測についても、黒川(分担)が中心となって観測計画を検討している段階にある。
- ID情報
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- 課題番号 : 20KK0080
- 体系的課題番号 : JP20KK0080
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Viva Origino 51(3) 5 2023年12月 査読有り招待有り筆頭著者責任著者