共同研究・競争的資金等の研究課題

2019年4月 - 2024年3月

形式主義の哲学の新展開:竹内外史の論理哲学の解明を通じて

日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)

課題番号
19K00022
体系的課題番号
JP19K00022
配分額
(総額)
3,900,000円
(直接経費)
3,000,000円
(間接経費)
900,000円

今年度は(1)京都学派の数理哲学、(2)竹内外史の論理哲学、(3)高階論理の証明論的意味論、(4)デジタルツインや志向性の論理、(5)最初期フッサールの論理哲学について研究を進めた。コロナ渦を原因とする互いの多忙があったものの、いくつかの論文の出版をすることができた。
(1)京都学派の数理哲学については査読付き英語論文として出版することができた。この論文は海外からの興味を大きく引くものであり、反響が大きかった。
(2)竹内とフェファーマンを比較する研究については、投稿に至らなかったため来年度も研究を続ける。また、ロレーヌ大学アラナ教授と直観概念に関する論文集を編集することになった。我々も数学における直観概念について寄稿する予定であり、共同研究を開始した。
(3)高階論理の証明論的意味論についてはパリ大学のナイーボ准教授との共同研究であり、 ドラフトの仕上げ作業を進めて40-45頁ほどのそれなりの分量のドラフトができつつある。
(4)京都大学のグループと開始したデジタルツインや志向性の論理に関する共同研究については、デジタルツインについての論文を査読付きの国際誌に出版することができた。志向性の論理についても各パーツについてはほぼ書き上がっているため、来年度に投稿を目指す。
(5)最初期フッサールの論理哲学については、すでに学会発表を終えておりドラフトが複数種類存在しているものの、最終版を書くには至らなかった。(岡山大学の植村玄樹准教授との共同研究)

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-19K00022
ID情報
  • 課題番号 : 19K00022
  • 体系的課題番号 : JP19K00022