2012年1月
若年成人におけるピレンゼピン点眼薬の瞳孔および調節に与える影響
眼科臨床紀要
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- 巻
- 5
- 号
- 1
- 開始ページ
- 21
- 終了ページ
- 26
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 眼科臨床紀要会
目的:近視進行抑制に有用なピレンゼピン点眼薬(以下;P点)の副作用を2.0%、1.0%、0.5%についてトロピカミド(以下;T点)と比較検討した。対象および方法:正常者11例11眼(平均25.5歳)を対象とし、点眼前、点眼30、60、90、120分後に波面センサー試作機(トプコン社)を用い、瞳孔径、調節反応量、球面収差の変化量を、ダコモ(ワック社)を用い自覚的調節力を測定した。また自覚的屈折検査による等価球面値、アンケートによる見え方の変化、刺激症状を調べた。結果:2.0%P点とT点は、点眼後有意に散瞳し、調節反応量、自覚的調節力は有意に低下した。1.0%、0.5%P点では全てのパラメータで有意差はなかった。点眼前後の等価球面値は全ての点眼薬で有意差はなかった。自覚的変化は、手元の見えにくさ、霧視、羞明が挙げられ、pH調整を行わなかった1.0%、0.5%P点では点眼時の刺激症状がみられた。結論:若年成人に対するP点の副作用は1.0%以下の濃度で少ないことが示された。(著者抄録)
- リンク情報
- ID情報
-
- ISSN : 1882-5176
- 医中誌Web ID : 2012131536
- CiNii Articles ID : 40019184920
- CiNii Books ID : AA12290220