2015年4月 - 2018年3月
一酸化窒素によるエピジェネティクス調節機構と薬物制御
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
エピジェネティクスに深く関わる酵素が一酸化窒素(NO)の標的であることを明らかにした.その中でも,DNAメチル化酵素に関して解析を進めたところ,NOによって活性中心のCys残基が修飾されることで酵素活性が著しく低下することを明らかにした.この結果より,NO刺激に伴って遺伝子制御機構が破綻することが予想されたため,発現量が変化する遺伝子をDNAアレイから網羅的に探索した.本スクリーニングから,有力な遺伝子を複数単離することに成功した.次に,それらの遺伝子上流のメチル化の有無をバイサルファイト法から解析したところ,NOによって劇的に脱メチル化される部位が存在することがわかった.
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- 課題番号 : 15H04649
- 体系的課題番号 : JP15H04649