2014年3月
Thought Control Questionnaire日本語版の開発―信頼性・妥当性の検討―
応用心理学研究
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回数 : 548
- ,
- 巻
- 39
- 号
- 3
- 開始ページ
- 236
- 終了ページ
- 245
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- 出版者・発行元
- 日本応用心理学会
本研究では,侵入思考のコントロール方略を測定するThought Control Questionnaire(TCQ)の日本語版(TCQ-J)を作成し,信頼性と妥当性を検討した。大学生498名を対象に質問紙調査を行い,探索的因子分析を実施し,再評価,社会的コントロール,罰,心配,気晴らしの5因子を抽出した。これら5尺度で十分な内的整合性が確認され,心配以外の4尺度では十分な再検査信頼性が確認された。妥当性では,侵入思考や心理的脆弱性の尺度との相関パターンは先行研究に類似していた。さらに,これまで妥当性が確認されていなかった社会的コントロール尺度と気晴らし尺度についても,その妥当性を示す結果が得られた。以上の結果から,TCQ-Jの再評価,社会的コントロール,罰,気晴らしの4尺度は十分な信頼性・妥当性を備えていることが確認された。議論は心配尺度の再検査信頼性が十分ではなかった点を中心に行った。
- リンク情報
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- CiNii Articles
- http://ci.nii.ac.jp/naid/40020364165
- CiNii Books
- http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN00026555
- URL
- http://id.ndl.go.jp/bib/026148063
- ID情報
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- ISSN : 0387-4605
- CiNii Articles ID : 40020364165
- CiNii Books ID : AN00026555