2018年
インドネシア遠隔地域における小水力発電の持続的な管理・運用に関する現状と課題-チプタゲラ(Ciptagelar)集落における事例
水文・水資源学会誌
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- 巻
- 31
- 号
- 4
- 開始ページ
- 262
- 終了ページ
- 269
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- DOI
- 10.3178/jjshwr.31.262
- 出版者・発行元
- 水文・水資源学会
<p> 途上国における小水力発電の持続的な運用のためには,経済,社会,環境等に関して様々な問題があることが指摘されているが,実際に現場に入って問題点を詳らかにし,克服するための道筋を提示しようとした研究事例は少ない.本研究では,途上国遠隔地域における小水力発電の持続的な運用に係る課題について整理することを目的に,インドネシア西ジャワ州に位置するチプタゲラ(Ciptagelar)集落における小水力発電をとりまく状況について調査した.その結果,小水力発電を持続的に運用するためには主に資金面と技術面で課題があることがわかった.資金面では,自然災害で破壊された取水施設の修復費と,発電機等の維持管理費を確保するのが難しいという課題が明らかになった.技術面では,取水施設が大規模な洪水によって破壊されやすい可能性があること,また,小水力発電施設を適切に管理できる熟練の技術者がいないことがわかった.</p>
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.3178/jjshwr.31.262
- ISSN : 0915-1389
- CiNii Articles ID : 130007481572
- CiNii Books ID : AN10088049