共同研究・競争的資金等の研究課題

2018年4月 - 2021年3月

学生競技者のアイデンティティに関する基礎的研究-大学スポーツ振興に向けて-

日本学術振興会  科学研究費助成事業 若手研究  若手研究

課題番号
18K17825
担当区分
研究代表者
配分額
(総額)
3,380,000円
(直接経費)
2,600,000円
(間接経費)
780,000円
資金種別
競争的資金

平成30年度の計画は、先行研究の整理、インタビュー調査の実施、質問紙調査の実施、学生競技者アイデンティティ尺度の作成であった。インタビューについては16名(女性:6名,男性10名)の大学生競技者を対象に「学生競技者として自分自身をどのように捉えているのか」について半構造化インタビューを行った結果、すべての対象者が学生(アカデミック)としての自己よりも競技者としての自己が優位にあると回答した。この結果は、米国で行われた先行研究(Miller & Kerr, 2002; Sturm et al., 2011)と同様の知見を示していた。次に、先行研究の整理を行った結果を基に質問紙調査のための質問項目の選定を行った。本研究では将来的に米国のNational Collegiate Athletic Association(以下、NCAA)との国際比較研究を視野に検討を進める方向性であるので、NCAAの学生競技者で多くの調査実績のあるYukhymenko-Lescroart(2014)のAcademic and Athletic Identity Scale (AAIS)の日本語版尺度を作成した。AAISの日本版への翻訳は米国での研究経験のあるスポーツ心理学およびスポーツマネジメントに精通する研究者、英語を母国語とする日本語能力にたけている英語圏出身の研究者から協力を得て、訳し戻し法を用い翻訳を実施した。尺度の信頼性・妥当性を検証するため、九州地区および東海地区に所在するUNIVAS加盟大学の学生競技者500名を対象に質問紙調査を実施し、日本版AAIS尺度(AAIS-J)を作成した。

ID情報
  • 課題番号 : 18K17825

この研究課題の成果一覧

論文

  2