Mariko Goto
(後藤 真理子)
Modified on: 2022/09/26
Profile Information
- Affiliation
- Faculty of Humanities, Kyushu University
- Degree
-
修士(文学)(九州大学)
- J-GLOBAL ID
- 201801017124493801
- researchmap Member ID
- B000299813
専攻は存在論です。精神医学の哲学を中心とした研究をしています。
(1)精神疾患の存在論的身分について研究しています。
具体的には、
・精神疾患の種別問題(本質主義的な自然種であるのか、HPCのように新しい本質主義の枠組みの中で自然種として捉えるのか、あるいは精神疾患を規約種ないしは社会種であると見なすのか)についての研究
・精神疾患の定義(どのような条件下で精神疾患は精神疾患と言われるのか。J.C.ウェイクフィールドの有害な機能不全分析を採るべきなのか、C.ブールスのように生物学的機能不全を重要視すべきなのか、あるいは例えばC.クーパーやD.ボルトンのような別の説を採るべきなのか)についての研究
を行っています。
現在は、前者についてはP.ザッカーの実践種概念、後者についてはD.ボルトンの志向性からのアプローチを中心的に取り扱っています。
(2)今後考えたい事としては、以下の事が挙げられます。
・精神疾患の実在性および存在様態について、過度な生物学的還元主義にも極端な社会構築主義にも陥らずにどのように説明するのか。
・精神疾患の定義と精神疾患概念の存在様態をいかに整合的に説明するか。
・パーソンの存在論について考える際、現代精神医学における学説と親和性の高い主張はどのようなものなのか。
・経験の主体であり行為の責任を持つところの「通常の」人についての同一性基準は、特定の精神疾患を持つ人に適用可能であるのか。
Research Areas
1Research History
8-
Sep, 2022 - Present
-
Sep, 2022 - Present
-
Apr, 2019 - Present
-
Apr, 2020 - Mar, 2022
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Jun, 2019 - Mar, 2022
-
Apr, 2019 - Mar, 2022
-
Oct, 2019 - Feb, 2020
-
May, 2014 - Jul, 2019
Education
4-
Apr, 2022 - Present
-
Apr, 2017 - Mar, 2022
-
Apr, 2014 - Mar, 2017
-
Apr, 2010 - Mar, 2014
Committee Memberships
1-
Jul, 2017 - Jul, 2019
Awards
1-
Dec, 2021
Papers
5-
哲学論文集, 56 19-39, Dec, 2020 Peer-reviewed
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人間と医療, 10 15-25, Dec, 2020 Peer-reviewed
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西日本哲学年報, 28 19-40, Oct, 2020 Peer-reviewed
-
哲学の門:大学院生研究論集, 1(1) 82-95, Mar, 2019 Peer-reviewed
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新進研究者 Research Notes, (1) 144-152, Aug, 2018 Peer-reviewed
Presentations
13-
哲学オンラインセミナー「形而上学は閉じられない——エスノメソドロジーで拓く精神医学の哲学——」, Aug 28, 2022 Invited
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哲学オンラインセミナー, Jan 30, 2021 Invited
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ワークショップ「物語的自我をめぐって」(オンライン開催), Jul 18, 2020 Invited
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西日本哲学会, Nov 30, 2019
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九州大学哲学会, Sep 28, 2019
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九州医学哲学・倫理学会, Sep 7, 2019
-
科研費(19H00524)「道徳的行為者のロボット的構築による<道徳の起源と未来>に関する学際的探究」第2回研究会, Aug 25, 2019 Invited
-
哲学若手研究者フォーラム, Jul 13, 2019
-
九州大学哲学倫理学研究会, Mar 30, 2019
-
九州大学哲学会, Sep 24, 2016
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西日本古代哲学会, Nov 3, 2015
-
哲学若手研究者フォーラム, Jul 12, 2015
-
第5回 イギリス哲学・哲学史研究会, Feb 28, 2015