2016年3月
書作品への光投影による作者意図の拡張表現の試み (映像表現&コンピュータグラフィックス) -- (映像表現・芸術科学フォーラム2016)
映像情報メディア学会技術報告 = ITE technical report
- ,
- 巻
- 40
- 号
- 11
- 開始ページ
- 9
- 終了ページ
- 12
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.11485/itetr.40.11.0_9
- 出版者・発行元
- 映像情報メディア学会
白い紙に黒い墨で書かれた書は一見単調な表現のようであるが,紙のテクスチャや墨の濃淡などを組み合わせることによって複雑な表情を持つ作品となる.その表面に現れた微妙かつ繊細な表情こそが書家の意図を鑑賞者に伝えるインタフェースとなっている.これに加え,展示の場では照明の調整が行われ,書作品そのものが持つ表情を際立たせる工夫がしばしば行われている.本研究では従来型の照明に代わり,プロジェクタカメラシステムを用いてることで,コンピュータが書の繊細な表現を捉え,それを強調する形で光を重畳投影するということを試みる.まず,書作品の評価理由に含まれる感性語を抽出し,本システムで行える光投影処理との対応関係図を作成した.その後,実際に書に対して光投影を行う実験を通してその対応関係について確認した.これらを通して,書家が作品に込めた意図を拡張提示するIntention Augmentationという考えについて検討した.
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.11485/itetr.40.11.0_9
- ISSN : 1342-6893
- CiNii Articles ID : 40020772667
- identifiers.cinii_nr_id : 9000318622593