論文

査読有り
2013年

中高年者の就業に関する意識と社会参加:―― 首都圏近郊都市における検討 ――

老年社会科学
  • 菅原 育子
  • ,
  • 矢冨 直美
  • ,
  • 後藤 純
  • ,
  • 廣瀬 雄一
  • ,
  • 前田 展弘

35
3
開始ページ
321
終了ページ
330
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.34393/rousha.35.3_321
出版者・発行元
日本老年社会科学会

<p> 中高年者の就業や高齢期就業に対する意識がその他の社会参加行動に与える影響を検討することを目的とし,千葉県柏市在住の55歳以上を対象とした(n = 1,133)調査データを分析した.65歳未満の半数以上が働いており,高齢期の働きかたについては6割が「壮年期より軽い働き方,低めの収入で働き続ける」を希望した.仕事以外の社会活動への参加を従属変数としたロジスティック回帰分析の結果,男性ではフルタイムで雇用されていないほど,また「ある程度の年齢になったら収入の伴う仕事は辞める」を希望するほど,参加確率が高かった.女性ではフルタイムまたはパートで雇用されていると参加確率が低かった.フルタイムで仕事を続けること,また現役を続行したいという意識が仕事以外の社会参加を抑制することが示唆された.中高年者の働き続けたいという意欲を生かしつつ,その幸福に最大限寄与する働きかた,社会とのかかわりかたを検討していく必要がある.</p>

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.34393/rousha.35.3_321
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/130007752602
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN00334819
URL
http://id.ndl.go.jp/bib/024954342
URL
http://search.jamas.or.jp/link/ui/2014025948
ID情報
  • DOI : 10.34393/rousha.35.3_321
  • ISSN : 0388-2446
  • CiNii Articles ID : 130007752602
  • CiNii Books ID : AN00334819

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