講演・口頭発表等

2019年5月27日

温暖化は土壌に貯留する有機炭素にどのような変化をもたらすか?

日本森林学会大会発表データベース
  • 小嵐 淳
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  • 安藤 麻里子
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  • 高木 健太郎
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  • 近藤 俊明
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  • 寺本 宗正
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  • 永野 博彦
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  • 國分 陽子
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  • 高木 正博
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  • 石田 祐宣
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  • 平舘 俊太郎
  • ,
  • 梁 乃申

開催年月日
2019年5月27日 - 2019年5月27日
記述言語
日本語
会議種別
主催者
日本森林学会

温暖化は、微生物による土壌有機炭素の分解を促進させ、土壌からの炭素放出量が増大することで、温暖化をさらに加速させる可能性が危惧されている。しかし、温暖化によって土壌炭素放出がどれだけ増加し、その増加がどのくらい持続するのかについては、土壌有機炭素の貯留・分解メカニズムに関する科学的知見が不足しており、不明のままである。本研究では、国立環境研究所が長期にわたって温暖化操作実験を展開し、土壌炭素放出の温暖化影響を評価している国内5つの森林サイトにおいて調査を実施した。各サイトの温暖化処理区と非処理区において、土壌有機炭素の貯留実態を、量、質(土壌鉱物との結合形態、有機炭素の化学構造、滞留時間など)、分解の温度応答の3つの観点で分析評価し、比較した。本講演では、これらの結果に基づいて、長期にわたる温暖化が土壌に貯留する有機炭素にどのような変化をもたらし、また、温暖化によって土壌炭素放出の増大がいかに持続しうるかについて議論する。

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DOI
https://doi.org/10.11519/jfsc.130.0_704