2016年4月 - 2018年3月
不連続凍土帯のツンドラにおけるメタン動態に凍結-融解サイクルが及ぼす影響
日本学術振興会 科学研究費助成事業 挑戦的萌芽研究 挑戦的萌芽研究
地球温暖化によりツンドラが広く分布する連続永久凍土帯の一部が融解し埋蔵メタンの放出が懸念されるがその動態は未だ不十分である。本研究ではアラスカ内陸部のクロトウヒ林で採取した凍結土壌コアを3層に分け、各層土壌を0 から10 ℃ まで1 週間毎に変化させメタン放出速度を測定し、0 ℃ で培養した下層土壌で最大、表層および中間層でもメタン放出が観察された。5 および10 ℃ では下層のメタン放出が減少し、表層および中間層はメタン吸収を示した。嫌気的メタン生成酸化阻害剤を添加すると吸収と放出が減少した。細菌および古細菌群集のゲノム情報は土壌の深さとともに変化したが、融解に対しては変化しなかった。
- リンク情報
- ID情報
-
- 課題番号 : 16K14869
- 体系的課題番号 : JP16K14869
この研究課題の成果一覧
絞り込み
論文
1-
Soil Science and Plant Nutrition 64(6) 793-802 2018年11月2日 査読有り筆頭著者責任著者