基本情報

所属
東京大学 農学生命科学研究科 准教授
学位
博士(理学)(京都大学)

研究者番号
90453852
J-GLOBAL ID
201101070393296288

外部リンク

1973年和歌山県新宮市生まれ。京都大学理学部出身。進化生物学と群集生態学の分野で、理論研究とフィールド研究の両方を行ってきた。扱ってきたテーマは多岐にわたるが、主軸としてきたのは生物多様性の創出機構と維持機構の解明である。進化生物学分野では、種分化の理論研究を行ってきた。性選択による同所的種分化(Higashi et al. 1999; Takimoto et al. 2000; Takimoto 2002)や、送粉共生系の多様化と種分化(Kagawa & Takimoto 2014, 2016)、雑種形成が促進する生態的種分化と適応放散(Kagawa & Takimoto 2018)の研究がある。また、人間活動による環境条件の悪化が種分化を逆転させる例をレビューし、種分化プロセスの保全が生物多様性の保全に大切であることを指摘した(Seehausen et al. 2008)。
群集生態学分野では、理論研究と野外調査を組み合わせ、食物網の構造や安定性の研究に取り組んできた。隣り合った生態系からの補助的な資源の供給を受ける食物網の安定性や動態が、流入資源の多寡だけでなく、流入のタイミングや持続時間によって大きく左右されることを明らかにし(Takimoto et al. 2002, 2009)、この理論予測を海洋生態系からの流入資源を受ける島嶼陸上生態系を対象に野外調査と安定同位体分析で実証した(Spiller et al. 2010; Wright et al. 2013; Piovia-Scott et al. 2013)。また、食物連鎖長の決定機構を理論モデルで解析し、食物連鎖長を決める主な環境要因とされる一次生産性、撹乱、生態系サイズ(湖水体積や、島面積、集水域面積など)のなかでも、生態系サイズの強い影響とその条件を見出した(Takimoto et al. 2013)。この理論予測を島嶼生態系の陸上食物連鎖を対象に野外調査と安定同位体分析で実証した(Takimoto et al. 2008)。この成果は陸上食物連鎖で生態系サイズの定量的な効果を発見した初めての研究である。理論予測は野外研究例のメタ解析からも支持された(Takimoto & Post 2013)。これらの研究により群集生態学の長年の課題である食物連鎖長の決定機構の解明が大きく進んだ。

論文

  33

書籍等出版物

  4

共同研究・競争的資金等の研究課題

  2