2018年 - 2019年
古代マヤ文明周縁域における超広域考古人骨研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 国際共同研究加速基金(国際共同研究強化) 国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
平成30年度は先行する「古代マヤ文明南西周縁域の広域考古人骨研究 (若手研究B)」を継続・発展させる形で、パレンケ遺跡(メキシコ)とコパン遺跡(ホンジュラス)出土の考古人骨群を対象に、さらに長期に亘る現地調査を行なった。2018年夏(パレンケ遺跡分の約30個体)と2018年冬-2019年年頭(コパン遺跡分の約30個体)に、それぞれ当該国で巨視骨学鑑定、安定同位体等特殊分析のための試料採取、レプリカ作成や写真撮影等の詳細な記録を行い、現地政府機関と交渉しながら輸出許可を取得した後は、採取試料を国内外の専門分析機関へと発送した。
10月後半から11月前半にはメキシコのユカタン州メリダ市のユカタン自治大学において国際シンポジウムを開催した。仏、米、英、墨の4カ国10以上の研究機関から20人余りの専門家を招き、6つの分科会、19本の研究発表と12本のポスター発表を行い、盛んな意見交換を行うことができた。本研究の途中経過も世界各地の専門家と共有し、先行研究から続く連続的な研究として、その方向性に国際的な評価を受けることができた。なお同シンポジウムでは正式開催前の3日間に合計30時間にも及ぶアーキオタナトロジーのワークショップを開催しており、「発掘現場から始める考古人骨研究」という新たな視点で本研究に関する議論を行った。
またメリダ市では同時にユカタン自治大学の研究協力者とデータベースの共有を行なった。数千体にも及ぶ考古人骨の情報が、数万件という変数とともに記録、整理された巨大データベースの概要が整いつつあるのは、本研究の中でも特筆すべき点である。
10月後半から11月前半にはメキシコのユカタン州メリダ市のユカタン自治大学において国際シンポジウムを開催した。仏、米、英、墨の4カ国10以上の研究機関から20人余りの専門家を招き、6つの分科会、19本の研究発表と12本のポスター発表を行い、盛んな意見交換を行うことができた。本研究の途中経過も世界各地の専門家と共有し、先行研究から続く連続的な研究として、その方向性に国際的な評価を受けることができた。なお同シンポジウムでは正式開催前の3日間に合計30時間にも及ぶアーキオタナトロジーのワークショップを開催しており、「発掘現場から始める考古人骨研究」という新たな視点で本研究に関する議論を行った。
またメリダ市では同時にユカタン自治大学の研究協力者とデータベースの共有を行なった。数千体にも及ぶ考古人骨の情報が、数万件という変数とともに記録、整理された巨大データベースの概要が整いつつあるのは、本研究の中でも特筆すべき点である。
- ID情報
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- 課題番号 : 17KK0023
- 体系的課題番号 : JP17KK0023
この研究課題の成果一覧
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論文
2-
Maya Kingship: Rupture and Transformation from Classic to Postclassic Times (Maya Studies) 152-166 2021年3月 査読有り招待有り
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Journal of Anthropological Archaeology 60(C) (DOI.org/10.1016/j.jaa.2020.101228) 2020年 査読有り
書籍等出版物
2-
Centro de Estudios Mexicanos Centroamericanos (CEMCA) 2021年12月 査読有り
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中央公論新社 2020年12月21日 (ISBN: 4121026233)