講演・口頭発表等

HTTRの特徴を踏まえたSBO対策

平成26年度弥生研究会「研究炉等の運転・管理及び改良に関する研究会」
  • 近藤 誠
  • ,
  • 本間 史隆
  • ,
  • 澤畑 洋明
  • ,
  • 平戸 洋次
  • ,
  • 川本 大樹
  • ,
  • 鈴木 尚
  • ,
  • 小野 正人

開催年月日
2015年3月
記述言語
日本語
会議種別
開催地
東海
国・地域
日本

HTTRは、熱出力30MWの黒鉛減速ヘリウムガス冷却型原子炉で、我が国初の高温ガス炉であり、950$^{\circ}$Cの原子炉出口冷却材温度を利用し、発電のみならず、水素製造、地域暖房、海水淡水化等の幅広い熱利用の可能性を有する原子炉である。平成23年の東北地方太平洋沖地震以降は、原子炉を長期間停止しているものの、施設の健全性に関する総合評価、コールド状態による確認試験を行い、設備起動時及び定常運転時のプラントデータの確認等により、地震による施設等への影響がないことを確認している。一方、国においては原炉等規制法が改正され、原子力規制委員会が発足した。平成25年12月18日には、核燃料物質使用施設等の新安全基準が制定され、SBOに係る要求が明確に規定された。このため、SBO時のHTTRの挙動・影響評価を行い、新安全基準の要求事項に則したSBO対策をHTTRの特徴を踏まえて検討、実行してきた。SBO対策の実現可能性については総合防災訓練という実践的な場を通してその妥当性を確認することができた。

リンク情報
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5050520