2016年12月
研修歯科医の臨床技術修得における力のコントロールに関する研究
日本歯科医学教育学会雑誌
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- 巻
- 32
- 号
- 3
- 開始ページ
- 166
- 終了ページ
- 172
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.24744/jdea.32.3_166
- 出版者・発行元
- 日本歯科医学教育学会
歯科治療の技術修得には、それぞれの処置に適した力のコントロールを身につけることが含まれる。我々は、術者の力のコントロールを調査し、臨床実習中の学生と彼らのインストラクターを務める歯科医師の間には大きな違いがあることを明らかにした。そこで、今回は歯科医師が力のコントロールを身につける過程を調査するために、研修歯科医22名を対象に研修期間の初期(6月)と後期(2月)における処置時の力を計測した。力の計測は、下顎にフォースゲージ(IMADA社製)を取り付けたマネキンを用い、臨床研修において研修歯科医が経験する頻度が高い処置より、比較的繊細な力で行うものから大きな力を必要とするものを選択し、歯周ポケット検査(PPE)、歯肉圧排(GR)、歯肉縁下歯石の除去(SRP)、抜歯(EXT)、全部床義歯印象(FD)および全部金属冠(FMC)の装着を対象とした。計測結果に関してPPE、GR、SRP、EXTは処置中に複数回現れるピークの中央値を、FD、FMCは処置中における最大値を代表値として集計し、6月と2月の各代表値をwilcoxonの符号付順位和検定、Mann-WhitneyのU検定を用いて分析したところ、PPE、GR、SRP、FMCには差がみられなかったのに対し、EXT、FDには有意差が認められた。以上のことから、研修歯科医は研修期間中に力のコントロールを部分的に修得することが示唆された。(著者抄録)
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.24744/jdea.32.3_166
- ISSN : 0914-5133
- 医中誌Web ID : 2017160286
- CiNii Articles ID : 130007530624