MISC

2015年3月

職場のメンタルヘルス悪化要因に対してメンタル系産業医がかかわれること

全国大学メンタルヘルス研究会報告書
  • 清水 幸登
  • ,
  • 妹尾 明子
  • ,
  • 河原 宏子
  • ,
  • 兒山 志保美
  • ,
  • 大西 勝
  • ,
  • 小倉 俊郎

36回
開始ページ
73
終了ページ
75
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
全国大学メンタルヘルス研究会

職場のメンタルヘルスの維持増進に、メンタル系産業医が通常の産業医活動に加えてどのような職務を果たすことができるのかについて調査した。平成26年度に大学教員対象に実施したメンタルヘルス講演会(3大学で実施)に出席した教職員のうち、講演会終了後に無記名アンケートへ回答した428名を対象とした。職場のメンタルヘルスの悪化の誘因と考えられる項目について、チェックの多かった項目は、「人間関係が良くない」(60.2%)、「人員が少ない」(59.5%)、「業務量の配分が適切でない」(52.8%)などであった。産業医はクライアントの主観的ストーリーだけでなく、クライアントに係る周囲の客観的ストーリーを把握して、その両者を適合させる作業をしなければならないと考えられた。産業医活動を行えば行う程、診療室外の活動が増加し、精神科の治療者としての治療力が落ちることが予想され、メンタル系産業医の職務が増大するほど治療力が低下することを自覚し、対策を考える必要性が指摘できた。

リンク情報
URL
https://search.jamas.or.jp/index.php?module=Default&action=Link&pub_year=2015&ichushi_jid=J05598&link_issn=&doc_id=20150722430009&doc_link_id=40020542900&url=https%3A%2F%2Fci.nii.ac.jp%2Fnaid%2F40020542900&type=CiNii&icon=https%3A%2F%2Fjk04.jamas.or.jp%2Ficon%2F00003_1.gif
ID情報
  • ISSN : 1343-7046
  • 医中誌Web ID : 2015320906

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