2018年4月 - 2021年3月
青年期の体力と客観的に測定した中高齢期の運動習慣に関するコホート研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
- 課題番号
- 18K10812
- 体系的課題番号
- JP18K10812
- 担当区分
- 研究代表者
- 配分額
-
- (総額)
- 4,420,000円
- (直接経費)
- 3,400,000円
- (間接経費)
- 1,020,000円
- 資金種別
- 競争的資金
2018年度は、1961年から2015年に大学1年時の体育授業で体力テスト(垂直跳び、反復横跳び、腕立て伏せ、踏み台昇降の4項目)を受けた東京大学出身者を対象に、現在の健康や疾病、社会活動に関する追跡調査をおこなった。その追跡調査に回答した者のうち、希望者に三軸加速度センサを内蔵する活動量計(HJA-750C、オムロンヘルスケア社)を送付した。対象者には起床から入床までの覚醒時間を通じて、1日あたり14~16時間程度、連続1週間、左腰部に装着するよう依頼した。活動量計から得られる運動習慣・身体活動関連変数は、身体活動ガイドラインの充足状況、中高強度身体活動、座位行動、歩数などである。結果として、追跡調査には約5500人が回答し、活動量調査には約2200人の希望があった。2018年度末までに2000人への送付が終了し、2019年度も残りのデータ収集を続ける。並行してデータの抽出、解析を進めている。2019年前半にはデータ収集、整理が完了する予定であり、後半にかけて体力テスト結果と活動量データを結合し、詳細な疫学解析をおこない、論文および学会発表での成果発信を進める予定である。本研究では、過去の体力と現在の身体活動をどちらも客観的に把握しており、両者の関係を精緻に検証することができる点が強みである。このようなデータは世界的にも稀であり、学術的な価値が極めて高い。ここから、青年期に体力を維持向上することが、中高齢期における活動的なライフスタイルにつながるか否かを検証でき、もしこの仮説が支持されれば、青年期に体力を良好に維持することの重要性や大学をはじめ体育授業の重要性をを社会に発信することにつながる。
- リンク情報
- ID情報
-
- 課題番号 : 18K10812
- 体系的課題番号 : JP18K10812