共同研究・競争的資金等の研究課題

2016年4月 - 2021年3月

医療施設内結核感染予防のための結核健診受検職員の継続支援システムの構築

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
16K11994
体系的課題番号
JP16K11994
担当区分
研究代表者
配分額
(総額)
4,940,000円
(直接経費)
3,800,000円
(間接経費)
1,140,000円

医療施設内で結核健診を受検した職員を継続支援する感染予防・管理システムの開発という目的の達成に向けて、平成30年度に実施した研究実績の概要は以下の通りである。平成29年度までに行った結核健診に精通している全国の感染管理認定看護師の面接調査の結果から、結核の発病者の発生に伴い実施された職員の結核健診データが、職員の健康管理のために活用できるデータに変換できていないという課題が明らかとなった。職員が、在職期間中に、複数回の接触者検診を受検した場合にも、履歴管理ができ、検診後の経過観察を可能とするデータ管理システムの構築が急務であると明らかになった。この問題点を解決するために、結核健診を受検する職員を支援するソフトウエアを試作した。
今年度は、ソフトウエア試作後の作動テストに時間を要した。研究者グループでこの試作品を使用し、分担者である工学博士を中心にソフトウエアの改良を重ねた(現在、継続中)。結核健診受検者が外国籍の場合の表記や、長期に渡る接触者検診後の支援期間の表記に関する工夫などを検討した。このソフトウエアは、感染対策部門がない、あるいは結核に関する専門家がいない中小規模の医療施設でも活用できることを目指している。このため、判りやすいソフトウエア操作のための手引書は不可欠であり、現在、推敲を重ねている。実用化に向けて、ソフトウエア試作品を臨床使用・改良するために、研究倫理委員会の審査を受審中である。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-16K11994
ID情報
  • 課題番号 : 16K11994
  • 体系的課題番号 : JP16K11994