2012年 - 2014年
戦後日本の知的交流とアメリカのフィランソロピー―松本重治とロックフェラー財団
文部科学省 科学研究費補助金(基盤研究(C))
- 担当区分
- 研究代表者
- 配分額
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- (総額)
- 2,990,000円
- (直接経費)
- 2,300,000円
- (間接経費)
- 690,000円
- 資金種別
- 競争的資金
松本の恩師である日本におけるアメリカ研究の祖・高木八尺と、著名な政治学者・歴史家チャールズ・A・ビアード――松本が生涯、師と崇めた――とその妻メアリーとの太平洋戦争をはさんだ交友を考察した英文論文を完成させて、アメリカ学会の英文機関誌に掲載を認められた。6月に活字になる予定である。同論文に関して言えば、1920年代前半、ビアード夫妻が訪日した際にもロックフェラー財団は資金を援助しており、同財団による日米間の知的交流への戦前からの寄与の事例としても重要である。上記のビアードのアメリカ帝国論に関する論文も執筆して、書籍の一つの章として発表した。史料収集については、ニューヨーク近郊のロックフェラー・アーカイブ・センターを訪問して、戦後、国際文化会館(東京・六本木)の各種の知的交流プログラムを先導した松本重治とロックフェラー財団の理事長を務めたジョン・D・ロックフェラー三世との間の往復書簡(1950年代初めか