2013年4月 - 2016年3月
非在来型原油の軽質燃料化を実現する新規固体酸触媒の開発と反応場の設計
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
未利用化石資源の有効利用技術開発が切望されている.非在来型原油の代表例として,オイルサンドビチュメンが挙げられ,その埋蔵量は在来型原油の数倍に達する.一方,我々は,常圧残油の分解軽質化に高活性を示す酸化鉄系触媒を開発した.本研究では,接触分解によるビチュメンの軽質燃料化を目的とし,触媒開発と反応場設計を実施した.酸化触媒であるTi-Fe系触媒,固体酸触媒であるTi-Zr系触媒を開発し,上記触媒による常圧残油とビチュメンの軽質化に成功した.さらに,亜臨界水条件がCoke生成の抑制に優れることを実証すると共に,ランピングモデルによる詳細な速度解析を実施し,ビチュメンの分解反応経路を明らかにした.
- リンク情報
- ID情報
-
- 課題番号 : 25289277
- 体系的課題番号 : JP25289277