2018年1月
X線吸収を用いた原子炉圧力容器鋼溶接熱影響部の微細構造分析
Photon Factory Activity Report 2017
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- 開始ページ
- 2
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- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
原子炉圧力容器内表面のステンレスオーバーレイクラッド直下に生じる溶接熱影響部(HAZ)は熱履歴により結晶粒径や析出物分布の異なる組織が複雑に分布し、母材とは機械的特性が異なることが知られている。本研究では、HAZ組織の特徴を調べるため炭化物分布に着目し、形成元素の一つであるMoの周辺微細構造について分析を行った。HAZ組織の狭い領域毎の構造情報を取得するため、キャピラリレンズを使用した広域X線吸収微細構造(EXAFS)により$\mu$mオーダーの領域測定を実施した。EXAFS結果からHAZ内で生成が確認されている炭化物種の一つであるMo$_{2}$Cは粒径の小さい領域に比較的多く分布することが示唆された。