2019年11月
『東亜新聞』からみる酒造規制と在日朝鮮人
社会科学 = The social sciences
- ,
- 巻
- 49
- 号
- 3
- 開始ページ
- 65
- 終了ページ
- 82
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.14988/pa.2019.0000000469
- 出版者・発行元
- 同志社大学人文科学研究所
本稿は、在日朝鮮人に対する酒造規制が、1939年から1943年にかけて警察および「協和会」を通じてどのようにはかられたのか、『東亜新聞』を中心に検討する。1939年以降、食糧取引をめぐる合法/不法(ヤミ)の境界は、植民地米の枯渇や国家総動員体制とも関連する変遷をたどった。さらに、人種的・文化的に異なる人びとに対して生活様式の改変を迫った。日本在住朝鮮人は、衣食住における朝鮮文化が否定されたが、とりわけ濁酒は労働を怠り、喧嘩や賭博をもたらし「悪へ誘導」するという理由で根絶すべきだと説かれた。研究ノート(Note)
- リンク情報
- ID情報
-
- DOI : 10.14988/pa.2019.0000000469
- ISSN : 0419-6759
- CiNii Articles ID : 120006770960
- CiNii Books ID : AN00108933