基本情報

所属
京都大学 大学院人間・環境学研究科 相関環境学専攻 博士後期課程

J-GLOBAL ID
201801000200337440

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■研 究
以下のような研究をしています。

【1. 初期言語発達における「語」と「意味」の構造とその変化】
一般に,初期のことばは動詞など他の品詞に比べて,「クック(靴)」などの名詞が早く獲得されると言われています。大人にとって,このような名詞はいわゆる「モノの名前」ですが,ことばを覚えはじめたばかりの子どもにもこれが当てはまるとは限りません。たとえば,「クック」ということばの意味は,「靴」というモノだけではなくて,「履く」や「おでかけ」といった内容を含んでいる可能性があります。このように,初期の「語」と「意味」がどのように結びついているのか,またこの構造が発達的にどのように変化していくのかを実験や観察によって調べています。

【2. 療育・小児リハビリテーション場面における定量的指標の探索】
障害のある子どもたちへの支援では,支援者の主観的なアセスメント(評価)や「手応え」によって,実際の支援が展開されることが多いです。客観的なアセスメントツールも徐々に開発されてはいるものの,臨床的に有益な定量的指標は十分には提案されていませんし,自然な関わりの場面をそのままアセスメントできるツールは非常に少ないのが現状です。そこで,子どもと支援者との実際の関わりの場面から,定量的な情報を抽出し,これをもとに臨床的に応用可能な指標を提案することを目指して,研究に取り組んでいます。


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■実 践
作業療法士として,児童発達支援センターや放課後等デイサービスなどで継続的に臨床活動に携わっています。また,現場経験および研究活動から得られた知見をもとに,児童発達支援センター,特別支援学校,保育園などで研修講師を務めています。


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■二重の意味での「つながりを創る研究者」を目指して
学問分野をつなぎ,かつ現場と研究をつなぐ,二重の意味での「つながりを創る研究者」を目指しています。

【1. 学問分野をつなぐ】
作業療法士として実践現場で子どもたちと関わるなかで,ひとは複雑な要因が相互に影響し合い発達していくということを知りました。言語発達も,単に「対象-音列」の対応関係を学習すれば済むのではなく,自分で対象を操作し,遊び込むなかで対象の価値を発見し,他者とそれを分かち合うことによって「ことば」が育まれると強く認識しました。人間発達に通底するメカニズムについて,心理学・教育学・リハビリテーション学・物理学等の学際的視点からアプローチすることで,人間を複眼的・体系的に理解し,人間発達の総合的理解を目指したいと考えています。

【2. 現場と研究をつなぐ】
現場と研究の両方に身を置くなかで,実践家と研究者の間に大きな隔たりがあると痛感しました。最新の学術知見が子どもたちに届くまでには時間を要し,逆に実践の暗黙知・経験知が研究の土台で議論され発展することは十分とは言えません。一方で、学会や研究会に参加すると,実は多くの人がもっと互いに交流したいと考えているのにその手立てを見つけられずにいることを知りました。実践現場と学術研究とをつなぎ,子どもたちの豊かな発達を支えられるような研究者になりたいと考えています。

論文

  9

講演・口頭発表等

  36

共同研究・競争的資金等の研究課題

  6

MISC

  9

書籍等出版物

  6

学術貢献活動

  1

社会貢献活動

  61

その他

  5