基本情報

所属
大阪大学 大学院人間科学研究科 助教
学位
博士 (人間・環境学)(2021年3月 京都大学)

研究者番号
00907735
J-GLOBAL ID
201801000200337440
researchmap会員ID
B000289131

外部リンク

You can see my English CV here!
https://docs.google.com/document/d/13GhiACPU_ql0FIuH0AIxWNJmby-wyTAWoD4UtUHCW-M/edit?usp=sharing


大阪大公式クラウドファンディングに学生と一緒に挑戦中! (2/14~3/29)
大学生活ってバラ色?いえいえ,ときには「いばら色」。リアルな大学生活を疑似体験。4種の資本を駆使して,降りかかるハプニングに対応しながら「充実した」大学生活を目指すボードゲームです。高校生や大学生の進路・キャリア教育にも最適。ぜひこちらのプロジェクトページよりご覧ください!
阪大プレスリリース / Yahoo!ニュース
※寄付金控除、体験会招待あり 

 

単著本『子どもとめぐることばの世界』予約受付中!
私たちは,ふだん当たり前のように使っている「ことば」を,いったいどのように獲得したのでしょうか。本書は,「いつの間にか」次の展開へと移ろいでしまう子どもの言語発達に目を向け,ことばを身につける過程に詰まったさまざまな不思議を探索します。子どもの小さな頭と身体,そしてその周囲でなにが起こっているのか,ことばの発達の舞台裏をめぐることで,子育てや保育・教育・療育にきっと新しい楽しさとおもしろさが見つかります。
出版社webページ / Amazon予約ページ


インタビュー記事が公開されました!(2024/03/06)
誰かの視点をくぐりながら自分を編み直してみる。発達心理学とボードゲーム開発。萩原広道氏インタビュー


Links 
Google Scholar / GitHub / OSF / ResearchGate / X (Twitter, English) / X (Twitter, 日本語)

 

■研 究
以下のような研究をしています。

【1. 初期言語発達における「語」と「意味」の構造とその変化】
一般に,初期のことばは動詞など他の品詞に比べて,「クック(靴)」などの名詞が早く獲得されると言われています。大人にとって,このような名詞はいわゆる「モノの名前」ですが,ことばを覚えはじめたばかりの子どもにもこれが当てはまるとは限りません。たとえば,「クック」ということばの意味は,「靴」というモノだけではなくて,「履く」や「おでかけ」といった内容を含んでいる可能性があります。このように,初期の「語」と「意味」がどのように結びついているのか,またこの構造が発達的にどのように変化していくのかを実験や観察によって調べています。

【2. 療育・小児リハビリテーション場面における定量的指標の探索】
障害のある子どもたちへの支援では,支援者の主観的なアセスメント(評価)や「手応え」によって,実際の支援が展開されることが多いです。客観的なアセスメントツールも徐々に開発されてはいるものの,臨床的に有益な定量的指標は十分には提案されていませんし,自然な関わりの場面をそのままアセスメントできるツールは非常に少ないのが現状です。そこで,子どもと支援者との実際の関わりの場面から,定量的な情報を抽出し,これをもとに臨床的に応用可能な指標を提案することを目指して,研究に取り組んでいます。


------
■実 践
作業療法士/公認心理師として,児童発達支援センターや放課後等デイサービスなどで継続的に臨床活動に携わっています。また,現場経験および研究活動から得られた知見をもとに,児童発達支援センター,特別支援学校,保育園などで研修講師を務めています。


------
■二重の意味での「つながりを創る研究者」を目指して
学問分野をつなぎ,かつ現場と研究をつなぐ,二重の意味での「つながりを創る研究者」を目指しています。

【1. 学問分野をつなぐ】
作業療法士として実践現場で子どもたちと関わるなかで,ひとは複雑な要因が相互に影響し合い発達していくということを知りました。言語発達も,単に「対象-音列」の対応関係を学習すれば済むのではなく,自分で対象を操作し,遊び込むなかで対象の価値を発見し,他者とそれを分かち合うことによって「ことば」が育まれると強く認識しました。人間発達に通底するメカニズムについて,心理学・教育学・リハビリテーション学・物理学等の学際的視点からアプローチすることで,人間を複眼的・体系的に理解し,人間発達の総合的理解を目指したいと考えています。

【2. 現場と研究をつなぐ】
現場と研究の両方に身を置くなかで,実践家と研究者の間に大きな隔たりがあると痛感しました。最新の学術知見が子どもたちに届くまでには時間を要し,逆に実践の暗黙知・経験知が研究の土台で議論され発展することは十分とは言えません。一方で、学会や研究会に参加すると,実は多くの人がもっと互いに交流したいと考えているのにその手立てを見つけられずにいることを知りました。実践現場と学術研究とをつなぎ,子どもたちの豊かな発達を支えられるような研究者になりたいと考えています。


経歴

  20

受賞

  8

論文

  25

講演・口頭発表等

  78

共同研究・競争的資金等の研究課題

  13

MISC

  13

書籍等出版物

  10

所属学協会

  17

学術貢献活動

  13

社会貢献活動

  87

メディア報道

  8

その他

  8