持続的運動よりも仕事量を減少させたレペティション運動が血管内皮機能に及ぼす影響について検討した。非喫煙者で運動習慣および末梢動脈疾患のない成人男性11名(平均年齢24.4±3.5歳)を対象とした。中強度の持続的運動(CE)条件は50%Wmax強度の持続的運動とし、レペティション運動(RE)条件は100%Wmax強度で20秒間の高強度運動と40秒間の完全休息を20回反復させる運動とした。CEおよびRE条件のVO2aucはそれぞれ29845±7521および22943±4646であり、RE条件の方がCE条件に比べて有意に低値であった。多重比較の結果、RE条件で運動終了30分後の血流依存性血管拡張反応(FMD)は運動前および運動終了60分後に比べて有意に高値であった。また、運動終了30分後のFMDはCE条件に比べてRE条件で有意に高値であった。標準化FMDに関して交互作用は認められなかったが、時間において有意な主効果がみられた。