2013年3月
『新事業の社会的正当性』
一橋大学大学院商学研究科博士論文
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 学位論文(博士)
イノベーションは社会的に新規性が高いものであるが故に,登場した当初はそのイノベーションが合法であるかどうか,法的位置づけが未確定であるという性質を備えている。企業家は新事業を推進するにあたって,新事業の社会的・法的正当性を獲得すべく働きかけをする必要に迫られることがある。企業家は,新事業を社会的に正当化するために,立法・行政・司法の様々な専門職と交渉することで,新事業の合法的境界を明確にしていく必要がある。本論は3つの事例研究を通じて,争点の発生,争点の解釈の変化のあり方,法システムの専門家の特徴,正当化のための戦略を分析した。