共同研究・競争的資金等の研究課題

2021年4月 - 2024年3月

妊娠を希望する人々への基礎データの提供―流産胎児の染色体異常の解析―

日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)

課題番号
21K02413
体系的課題番号
JP21K02413
配分額
(総額)
4,160,000円
(直接経費)
3,200,000円
(間接経費)
960,000円

研究を始めるに当たり、共同研究を行う三施設の研究倫理審査の申請を行った。東京家政大学倫理審査承認(2021-12)、株式会社エスアールエルの親会社のH.U.グループの倫理審査承認(21-59)と、東京医療保健大学の実施許可を得た。次いで三施設間で共同研究実施の契約を締結した(甲:高野貴子;東京家政大学家政学部児童学科、乙:高木晴良;東京医療保健大学立川看護学部、丙:北川理恵:株式会社エスアールエル染色体解析課)。締結した共同研究期間は2024年3月31日までである。
全国の病院からエスアールエルに集積している流産胎児検体の染色体分析結果の個人情報を完全に削除し、対応表は研究者とは別のエスアールエル遺伝子病理部の個人情報保護管理責任者が管理している。現在までのところ、データ入力は2000年11月から2019年までの13年間分を終了した。入力データ総数は11,608件、欠損値を除いた分析データ総数は11,245件で、基礎的な統計解析を行った。母体の平均年齢は34.8±5.5歳であり、検査時平均妊娠週数は11.4週だった。染色体数、性染色体で区分すると、染色体数46の4,909件のうち正常性染色体を有する個体は4,853件で、正常染色体核型の流産胎児は全体の約43%であった。染色体数45のモノソミーは691件、そのうち45,X(ターナー症候群)は625件(約5.6%)である。染色体数47のトリソミーは4,713件(約42%)にのぼり、染色体数48は359件だった。染色体数69の三倍体は286件、近三倍体(染色体数67~73)を含めると359件(約3%)となった。染色体数92の四倍体は143件、近四倍体(染色体数90~96)を含めると176件であった。
さらに2021年までの追加データ入力を継続し、詳細な統計解析を行う予定である。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-21K02413
ID情報
  • 課題番号 : 21K02413
  • 体系的課題番号 : JP21K02413