2015年4月 - 2018年3月
サルコペニアにおける鉄の意義解明と鉄制御に基づく治療法への展開
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
鉄過剰マウス (Fe群)では、骨格筋重量、骨格筋線維断面積は減少した。Fe群ではatrogin-1とMuRF1の遺伝子発現はおいて増加し、それらの遺伝子を制御するAkt-FOXO3経路のリン酸化も低下した。酸化ストレスはFe群で増加した。骨格筋培養細胞でも、鉄刺激によってatrogin-1とMuRF1の発現増加、Akt-FOXO3経路リン酸化低下、筋線維縮小がみられ、siRNA FOXO3導入と抗酸化剤によって遺伝子変化と筋線維委縮が抑制された。鉄過剰は酸化ストレスを介してユビキチンプロテアソーム経路活性化により骨格筋委縮を引き起こすことが示唆された。
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- 課題番号 : 15K01716
- 体系的課題番号 : JP15K01716