2008年9月
流体包有物データから推定される紀伊半島南部地域の熱水流体の起源
日本鉱物科学会2008年年会
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- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 開催地
- 秋田
紀伊半島南部地域の地熱活動の温度や流体の成分に関する情報を得るため、温泉湧出箇所周辺や鉱床分布地域の変質帯に見られる変質鉱物を対象として流体包有物の均質化温度及び塩濃度測定を実施するとともに、温泉湧出箇所付近から得られた変質鉱物中の流体包有物の希ガス同位体比の分析を実施し、温泉ガス中の希ガス同位体比と比較検討した。流体包有物調査の結果、高温・高塩濃度の流体と、極低温・低塩濃度の流体の関与が明らかとなった。また、希ガス同位体比の分析結果から、上湯及び湯泉地では流体包有物を形成した低温地熱活動と現在の高温泉とに同一起源の流体が関与している可能性が示唆される。