複数の熱年代学的手法に基づく江若花崗岩体の冷却史とその地質学的意義
日本地質学会第120年学術大会(仙台大会)
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- 開催年月日
- 2013年9月
- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 開催地
- 仙台
- 国・地域
- 日本
琵琶湖周辺には7つの主要な花崗岩体が分布している。各岩体の岩相や化学成分,放射年代などをもとにすると、琵琶湖南方の4岩体は約70Maに形成された巨大コールドロンの外縁をなしており、琵琶湖の東西に分布する月見山岩体と比叡岩体は約100Maの火山フロントの活動と関連していると考えられている。一方、琵琶湖の北方に分布する江若岩体は、放射年代が1点しか得られていないこともあり、他の6岩体と異なり地質学的な背景には不明な点が多い。本講演では、江若岩体のジルコンフィッション・トラック年代,黒雲母K-Ar年代,ジルコンU-Pb年代を新たに報告する。また、これらの年代をもとに本岩体の形成年代と冷却史を推定し、これらの地質学的意義について議論する予定である。