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2019年4月

【小児てんかんの発作時脳波記録における課題と工夫】 小児の長時間ビデオ脳波モニタリング 臨床検査技師の立場から

臨床神経生理学
  • 浅黄 優
  • ,
  • 神 一敬
  • ,
  • 植松 貢
  • ,
  • 三木 俊
  • ,
  • 中里 信和

47
2
開始ページ
99
終了ページ
104
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
(一社)日本臨床神経生理学会

長時間ビデオ脳波モニタリング(VEEG)は、発作の記録を主目的に昼夜持続で脳波とビデオを同時記録する検査である。小児VEEGは成人VEEGと異なり、小児特有のさまざまな工夫が必要となる。患児の協力が得られにくい場合が多く、電極装着は短時間で終わるように、記録中は電極が外れないように注意しなければならない。また、小児に多いスパズムや脱力発作の鑑別に、筋電図の同時記録が必要である。さらに、よく動き回る患児に対しては、乳幼児専用の柵付きベッドや低床ベッドを使用した安全対策が必須となる。VEEG中の患児は電極を装着した状態で過ごさなければならず、身体的・精神的負担を伴う。そのためVEEGにより最大限の有用な結果が得られるよう、検査技師は患児および家族の理解を得つつ、小児科医と協力しながら質の高いデータの提供に努める必要がある。(著者抄録)

ID情報
  • ISSN : 1345-7101
  • 医中誌Web ID : T422340005

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