共同研究・競争的資金等の研究課題

2019年4月 - 2024年3月

一般住民への食生活介入の高尿酸血症及び慢性腎臓病に対する1次予防効果の検討

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
19K11689
体系的課題番号
JP19K11689
配分額
(総額)
4,290,000円
(直接経費)
3,300,000円
(間接経費)
990,000円

(1) 本調査は石川県羽咋郡および羽咋市の一般住民を対象とした介入研究であるが、昨年度では新型コロナウイルス感染防止のため調査範囲を大幅に縮小して調査範囲を羽咋郡志賀町のモデル4地区においてのみとした。本年度は調査範囲をやや広げ、志賀町全域を調査範囲として実施した。
(2) 本年度(令和3年度)開始した介入調査:志賀町が実施した特定健康診査を受診した40歳から74歳の高尿酸血症(血清尿酸値6.8㎎/dl以上)157名に介入研究への参加募集チラシを送付し、28名の応募があった。最終的に研究への参加同意を得られたのは26名であった(実施率16.6%)。この被験者26名に対し、30分~60分間の尿酸値改善のための個別の生活改善指導を行い、その後2週、1カ月、3カ月、6カ月、12カ月目に電話による指導を実施して介入を継続している。
(3)研究初年度と次年度(令和元年~2年)に同様の介入を行い、追跡を継続している被験者の合計は16名である。尿酸値の変動は、介入前 7.4±0.7mg/dlから介入1年後は7.1±0.6㎎/dlへわずかであるが改善傾向があった(p=0.59)。また、腎機能の指標であるeGFRは56.2±11.2から介入1年後は59.8±9.1へやや改善がみられた(p=0.10)。
(4)後ろ向き研究:志賀町・羽咋市からレセプトデータおよび健診結果(両方が揃っているのは約3,000人分)の提供を受け、尿酸値や腎機能、血糖値、投薬と生活習慣病の関連について解析を継続している。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-19K11689
ID情報
  • 課題番号 : 19K11689
  • 体系的課題番号 : JP19K11689