共同研究・競争的資金等の研究課題

2018年4月 - 2022年3月

アジアの文化財の伝統的製作・修理技法の詳細調査と国際修理プロジェクトへの応用

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(A)
  • 伊藤 嘉章
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  • 小泉 惠英
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  • 木川 りか
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  • 原田 あゆみ
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  • 白井 克也
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  • 渡辺 祐基
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  • 志賀 智史
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  • 楠井 隆志
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  • 河野 一隆
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  • 早川 典子
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  • 川村 佳男
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  • 望月 規史
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  • 川畑 憲子
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  • 森實 久美子
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  • 酒井田 千明
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  • 大橋 有佳

課題番号
18H03598
配分額
(総額)
44,330,000円
(直接経費)
34,100,000円
(間接経費)
10,230,000円

今年度は、昨年度も調査を実施したベトナムにおいて伝統的な紙を製作する工房の紙すきの工程を調査した。また、博物館において絵画や古文書が保管されている状況について視察を行った。もうひとつの海外調査では、内蒙古の染織品と保管状況について調査を実施した。国内では、専門家を招聘し、当館で所蔵している東南アジアの染織品の織の方法や素材について、顕微鏡を用いて共同で詳細な調査を行った。さらに、インドネシアのガムランの構造と音に関わる調査に資するため、詳細なX線CT調査や3次元計測を行った。また、中国の仏像製作の影響が多大にある長崎唐寺の黄檗宗寺院の文化財の材質、構造、技法を調査するために、X線CTによる構造調査、蛍光X線による材質調査等を実施した。南部家婚礼調度漆工品については、詳細なX線CTによる調査を行い、当時の最高峰の漆工技法の詳細な技法について考察を深めた。また、東南アジアの漆工品に使用される漆との相違についても議論を行った。陶器の調査については、昨年度に引き続き、製作工程が異なると考えられる茶入についてX線CTにより詳細な調査を実施し考察を深めた。また、金工分野では、刀剣研磨の伝統的技法に対する理解をより深めるため、各々の研磨の工程に使用される砥石との関係を調査し、研磨工程キットを製作した。この研磨工程キットは、令和2年1月から2月に当館で行われた「特集展示 刀剣ことはじめ-刀剣ワールド財団と九博の名刀-」でも活用され、好評を博し、他館からの借用依頼が多数寄せられた。また伝統的な文化財の製作に使用されてきた灰汁の紙資料の修復への応用について、さらに分析を進めた。昨年度実施した、タイやインドネシアの伝統的文化財の製作・修理技法に関する調査結果については、とりまとめ研究紀要に報告した。

ID情報
  • 課題番号 : 18H03598