共同研究・競争的資金等の研究課題

2021年4月 - 2026年3月

主題・焦点に関する日本語と世界の諸言語の多言語対照と言語教育への応用

日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(B)

課題番号
21H00526
体系的課題番号
JP21H00526
配分額
(総額)
16,900,000円
(直接経費)
13,000,000円
(間接経費)
3,900,000円

本研究の目的は次の2つである。①日本語を中心にすえた世界の諸言語の主題・焦点に関する多言語対照をおこなう。②日本語学習者に対する日本語の主題・焦点の教授法,ならびに日本語母語話者に対する外国語の主題・焦点の教授法について検討する。
①については,世界の諸言語の主題・焦点に関する多言語対照の枠組みを構築する準備作業として,主に日本語・中国語・ネワール語・インドネシア語を対象として,(1)各言語で主題・焦点を表すとされる表現の種類と性質,(2)各言語において主題・焦点に関わるとされる現象と先行研究における分析の2点について,情報の整理をおこなった。主題に関しては,日本語の「は」の研究を基礎とした多言語対照の枠組みが固まりつつある。焦点については,従来の焦点研究の枠組みは多言語対照のためには複雑すぎるという認識のもとで,焦点をよりシンプルな形で捉える方法について検討した。
②については,日本語の主題・焦点を表す表現の学習上の困難点を探るために,次のような調査およびデータ整理をおこなった。(1)中国語・韓国語を母語とする日本語学習者を対象とした「は」「が」の選択式の筆記テストと,テストの結果をふまえたインタビュー調査(「は」「が」の使い分けに関する知識,「は」「が」の使い分けの困難点)。(2)中国語を母語とする日本語学習者を対象とした,日本語の講義を聞き,その理解過程を母語で話してもらう調査。(3)日本語の文章を読み,その理解過程を母語で話してもらう調査(調査対象はミャンマー語を母語とする日本語学習者)で得られたデータの文字化・翻訳・整理作業。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-21H00526
ID情報
  • 課題番号 : 21H00526
  • 体系的課題番号 : JP21H00526