友部 遼

室内実験，数値解析および現地観測を通じ，地盤と構造物の力学的相互作用に関する研究を行っている．室内実験としては，土質材料と繊維材料の混合物に対して，マクロなせん断挙動特性とミクロな粒子-繊維界面摩擦の定量化とモデル化を行っている．数値解析については，地盤を伝搬する弾性波の高精度数値解析基盤の構築，特に数値分散を抑制する新たな数値解析スキームを開発している．また，現地観測としては，常時微動アレー観測による浅部地盤構造や土構造物の探査を行い，室内試験による数理モデルと数値解析を組み合わせた解析を行っている．以上に加えて，植物科学領域との異分野融合により，資源植物の栽培・育種の高度化や，植物の生存戦略を模倣した新たな地盤基礎構造物のデザイン手法の構築を目指している．