基本情報

所属
元九州大学大学院工学研究院教授
学位
工学博士(九州大学)

連絡先
hashimoto.haruyukigmail.com
J-GLOBAL ID
201701014682521270
researchmap会員ID
B000273347

専門分野:河川工学,土砂水理学,水害,土石流災害,流木災害,土砂災害,自然災害科学

委員会等:福岡市浸水ハザードマップ検討委員会委員長,福岡県土砂災害対策検討委員会委員長,福岡県防災教育推進委員会委員長,福岡県教育庁学校防災アドバイザー,福岡県防災会議専門委員,消防庁市町村災害対応支援アドバイザー,国土交通省九州土砂災害対策懇談会委員,環境省有明海・八代海等総合調査評価委員会専門委員,文部科学省サイエンス・インカレ審査委員,京都大学防災研究所共同利用・共同研究拠点委員会委員などを歴任.

研究活動:水害・土石流災害に関して,現象を解明するための水路実験や理論解析などの基礎研究,および基礎研究に基づいた災害の現地調査などの実用研究を行ってきた.中でも,山地河川における土砂輸送や樹林帯・流木に関して活発な研究を行ってきた.
わが国の河川は源流から河口までの距離が短く,急勾配である.このような河川では豪雨時に土砂輸送が活発となり,掃流砂,掃流状集合流動,土石流など様々な土砂輸送の形態が現れ,下流の平地部では土砂堆積による河床上昇・氾濫が引き起こされる.このような様々な土砂輸送を統合的に表現するモデルを構築し,普遍的な土砂輸送量式を世界で初めて求めた.この成果は,水害から土石流災害までの広範な災害に対して統合的な予測シミュレーションを可能にし,雲仙普賢岳噴火災害(1990~1995年),中国黄河中流支川,九州北部豪雨災害(2017年),西日本豪雨災害(2018年)などにおいてその有用性を実証している.さらに,最近では,流木を伴った土石流の数値シミュレーションモデルの開発,流木の流動やそれによる橋梁の閉塞に関する水路実験など先駆的な研究にも取り組んできている.
一方,福岡水害(1999,2003,2009年)など都市水害の分野では,市街地における建物密度を考慮した洪水氾濫解析手法を開発するとともに,インタビューやアンケート調査に基づき住民の意識,避難行動などを調べてきた.
その結果,自然災害科学において災害現象の解明に大きな貢献を果たすとともに,災害時の人の避難行動や自治体の危機対応に関する社会科学的調査へと発展し,河川工学の枠から総合的な自然災害科学に進化した.

受賞:以上の研究は国の内外で高く評価され,土木学会,IAHR(国際水圏環境工学会)などの学会から最高の学術論文賞を受賞している.

社会貢献活動:災害頻発地である九州において,1990年代以降,大部分の水害,土石流災害について,調査・蓄積した研究成果を地域社会に還元することを目的として,「福岡県防災講演会」,「都市水害に関するシンポジウム」,「土砂災害に関するシンポジウム」などの講演会等を企画・開催し,最新の自然災害科学の普及・啓蒙活動にも取り組んできている.

研究キーワード

  5

経歴

  8

学歴

  3

委員歴

  21

主要な論文

  24

MISC

  2

講演・口頭発表等

  11

共同研究・競争的資金等の研究課題

  6