2013年2月
幼小児唾石症の臨床統計的検討
日本口腔外科学会雑誌
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- 巻
- 59
- 号
- 2
- 開始ページ
- 103
- 終了ページ
- 107
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- DOI
- 10.5794/jjoms.59.103
- 出版者・発行元
- (公社)日本口腔外科学会
10歳未満の幼小児唾石症について、臨床統計的検討を行った。唾石症と診断され、初診時、10歳未満の患児16例を対象とした。唾石の存在部位はすべて顎下腺で、導管開口部15例、腺移行部1例で、導管内や腺体内には1例も認めなかった。初診時の主訴は、開口部と腺体部の腫脹がそれぞれ7例と最も多かった。病悩期間に関しては、1ヵ月以上6ヵ月未満が7例、1ヵ月未満が5例と6ヵ月未満が全体のほぼ70%を占めた。初診時の臨床症状は、開口部の腫脹が14例と最も多く、全体の36.8%を占めた。処置方法は、口腔内からの摘出が14例と最も多く、顎下腺開口部の自然排出例、顎下腺移行部の経過観察例がそれぞれ1例ずつであった。術後に関しては偶発症が出現した例は認めず、経過観察した症例に関しても再発症例は認めなかった。唾石の個数は、全例1個であった。唾石の大きさは、5mm未満の症例が12例と最も多かった。
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.5794/jjoms.59.103
- ISSN : 0021-5163
- CiNii Articles ID : 10031156087
- CiNii Books ID : AN00189163