2012年6月
長野赤十字病院口腔外科開設後27年3ヵ月間における唾石症の臨床統計的検討
新潟歯学会雑誌
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- 巻
- 42
- 号
- 1
- 開始ページ
- 13
- 終了ページ
- 20
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(大学,研究機関等紀要)
- 出版者・発行元
- 新潟歯学会
今回、長野赤十字病院口腔外科において開設以来27年3ヵ月間に経験した唾石症について臨床統計的検討を行ったので、その概要を報告する。対象は1983年10月より2010年12月までに経験した唾石症390例で、平均年齢44歳で、年代別では40歳代、60歳代が多く、中高年層が多く占めた。性別は男性209例、女性181例であった。当科への受診経路は直接来院が147例と最も多く、次いで歯科開業医からの紹介125例、他科からの紹介94例であった。唾石の存在部位は顎下腺が377例と最も多く、その内訳は導管内121例、開口部118例、移行部62例、腺体内50例であった。その他の部位では耳下腺10例、小唾液腺3例であった。初診時の主訴は腺体部の腫脹・疼痛が148例と最も多く、続いて口底部の腫脹・疼痛が85例であり、自覚症状がなかったものが41例であった。病悩期間は1ヵ月未満が178例で最も多く、5年以上経過している症例は42例もあった。処置方法は、口腔内からの摘出192例、経過観察95例、腺体摘出55例の順
- リンク情報
- ID情報
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- ISSN : 0385-0153
- CiNii Articles ID : 120006329120
- CiNii Books ID : AN0018300X