論文

2017年

飯山市本町商店街における商店経営の特徴と活性化の取り組み : 北陸新幹線開通との関係に着目して

地域研究年報
  • 橋爪 孝介
  • ,
  • 中川 紗智
  • ,
  • 金子 紗恵
  • ,
  • 周 安琪
  • ,
  • 劉 斐
  • ,
  • 呂 暁凱

39
39
開始ページ
193
終了ページ
213
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
筑波大学人文地理学・地誌学研究会

本研究は飯山市の本町商店街を事例に,商店経営の特徴と,高速交通網整備を契機とした商店街活性化の取り組みを明らかにした.本町商店街は中世の城下町を起源とし,周辺農村に最寄品や買回り品を供給する商店街として発展してきた.しかしバブル景気の崩壊と大型店の出店により商店経営は厳しくなり,中核的集客施設が閉店することで商店街の求心力は低下した.これに対し個人経営店舗は柔軟に販売品目を変えながら商店経営を継続し,常連客の割合が高い安定した経営基盤を維持してきたが,常連客の高齢化が進んでおり,一部で観光者を誘致する取り組みが行われている.また商店街では新幹線開通を前に中核的集客施設を再興し,景観形成を行うなどハード整備を行い,催事の開催による商業・観光振興といったソフト整備も進め,更には大学と連携した地域活性化事業も展開してきた.今後は日常的に観光者を商店街に誘引し,各商店が観光者の受け入れ体制を整えることが必要である.

リンク情報
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/120006224048
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AA12081027
URL
http://id.ndl.go.jp/bib/028294349
URL
http://hdl.handle.net/2241/00145979
ID情報
  • ISSN : 1880-0254
  • CiNii Articles ID : 120006224048
  • CiNii Books ID : AA12081027

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