論文

査読有り
2021年12月

福島第一原子力発電所の廃止措置を安全に進めるうえで考慮すべきラジオリシスの影響

材料と環境
  • 端 邦樹

70
12
開始ページ
468
終了ページ
473
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.3323/jcorr.70.468

東京電力福島第一原子力発電所の汚染水中の腐食環境の評価においては、建屋内が放射線環境下にあるため、水の放射線分解(ラジオリシス)により生成する過酸化水素(H$_{2}$O$_{2}$)等の酸化剤の影響を考慮する必要がある。ラジオリシス過程及びそれにより発生する酸化剤の生成量は水質や放射線の線質などに依って変化する。そのため、この10年間、水の放射線分解に寄与しうる様々な要因(海水成分、酸化物の表面の作用、$\alpha$核種等)を対象に研究が進められてきた。本稿では、汚染水中の腐食環境のより深い理解に繋げるため、これらの要因のラジオリシス影響について解説する。

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.3323/jcorr.70.468
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5072218
ID情報
  • DOI : 10.3323/jcorr.70.468
  • ISSN : 0917-0480

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