2010年
カワラヨモギ抽出物の収穫後処理によるモモ灰星病(Monilinia fructicola(Winter)Honey)抑制効果
園芸学研究
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- 巻
- 9
- 号
- 4
- 開始ページ
- 489
- 終了ページ
- 493
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.2503/hrj.9.489
- 出版者・発行元
- THE JAPANESE SOCIETY FOR HORTICULTURAL SCIENCE
カピリンを主成分とするカワラヨモギ抽出物のモモ果実腐敗病の腐敗抑制効果について検討を行った.はじめに,モモの灰星病菌,フォモプシス腐敗病菌,黒かび病菌および炭疽病菌に対するカピリンの抗菌活性について調査した.その結果,灰星病菌に対するMIC値は0.25~0.5 ppmと判断され,極めて高い抗菌活性を示すことが明らかになった.その他の菌に対するMIC値は各々2~4 ppmであり,抗菌活性は認められるもののやや低いと判断された.続いて,実際にモモ果実を用いて収穫後にカワラヨモギ抽出物を処理した後,灰星病菌の接種を行った.処理果に形成された病斑の大きさは,無処理果に比べて有意に小さくなり,処理によるモモ灰星病の抑制効果が明らかになった.また,処理による果実品質への影響はほとんど認められなかった.<br>
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.2503/hrj.9.489
- ISSN : 1347-2658
- CiNii Articles ID : 130004476576