共同研究・競争的資金等の研究課題

2021年8月 - 2023年3月

人工知能を用いた大腸腫瘍における新規診断学と急速発育癌の遺伝学的本質の解明

日本学術振興会  科学研究費助成事業 研究活動スタート支援  研究活動スタート支援

課題番号
21K20881
体系的課題番号
JP21K20881
配分額
(総額)
3,120,000円
(直接経費)
2,400,000円
(間接経費)
720,000円

国際的に内視鏡検査精度が向上する一方で、短期間での検査間隔における急速発育癌の発生に関わる分子学的背景は未だ不透明である。人工知能(AI)を用いた大腸内視鏡診断支援システムは高精度かつリアルタイムでの病理診断予測を可能とした革新的な新規ツールの位置づけにあるが、急速発育癌への応用例はない。本研究では、前癌病変に対するAI診断の基礎的研究を完成し、バイオマーカー、遺伝子を含めた急速発育癌の全貌を解明することである。令和3年度、大腸内視鏡検査を施行し病理組織学的にadenocarcinomaと診断し得た症例のうち前回の検査から半年~5年以内に発見された大腸癌をInterval cancerとして解析を行った。評価項目として各病変の部位、形態、検査期間、病理像とし、Interval cancerの検証を行った。Interval cancerの中には右側結腸のHP、SSA/Pから急速発育した症例も散見されていた。さらに大腸腫瘍診断としてコンピューター自動診断システムにて内視鏡画像から300種類の特微量を自動抽出し、病理診断を含めリアルタイムで行った。AI診断による病理との対比を行うことで多方面にInterval cancerの実態を調査中である。令和4年度も追加で症例を蓄積する予定である。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-21K20881
ID情報
  • 課題番号 : 21K20881
  • 体系的課題番号 : JP21K20881