共同研究・競争的資金等の研究課題

2004年 - 2005年

医薬品の商標名類似度と処方関連度に基づく投薬ミス防止システム

日本学術振興会  科学研究費助成事業 萌芽研究  萌芽研究

課題番号
16650031
配分額
(総額)
3,300,000円
(直接経費)
3,300,000円

平成17年度は,以下の4項目について研究した.
(1)薬名間の類似性指標の設計(竹田,坂内)
前年度に引き続き,薬名間の類似度を定量化する指標を設計した.各パラメータを決定するため,研究室現有のタキストスコープ装置を用いて視覚および聴覚に関する知覚誤りの実験を行った.得られたデータに機械学習アルゴリズムを適用しパラメータの学習を行った.
(2)類似性指標の検証(澤田)
日本薬剤師会などから報告されている「取り違え事例」(日本薬剤師会雑誌53(Sup 4):60-63,2001)や,澤田らがインターネット上に運営している薬剤師間コミュニティーサイト(薬学雑誌122:185-192,2002)に寄せられた事例の医薬品等をもとに,(1)の類似性指標の妥当性を検証した.
(3)類似薬名検索方式の開発(篠原,竹田)
(1)(2)の成果をもとに,与えられた医薬品名に対して高い類似度を示す医薬品を,医薬品データベース中から高速に検索するためのアルゴリズムを開発した.これを,WS上に実装し,その性能を評価した.
(4)処方関連度辞書の構築(大谷,畑埜)
医薬品の処方学的関連の度合を数量化した医薬品処方関連度辞書の構築を目指し,大量の処方箋データからのデータマイニング方式について検討した.

ID情報
  • 課題番号 : 16650031