基本情報

所属
大阪大学 大学院人間科学研究科 助教
北海道大学 人間知・脳・AI研究教育センター 客員研究員
学位
博士(心理学)(2019年3月 慶應義塾大学)

連絡先
matsui.h1004gmail.com
J-GLOBAL ID
201801009586740240
researchmap会員ID
B000292171

外部リンク

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Latest News  (2025/3/12更新)

  • マウスの過食様行動に対する環境文脈の役割についてのプレプリントを大幅に更新しました:Link
  • 佐藤駿さんらとの共同研究をbioRxivに公開しました(現在 under review) "Social benefits of facial experssion in a cichlid fish: Testing the face concentration hypothesis":Link
  • Asian Journal of Philosophy に論文 "On concepts of action and behavior as the implicit point of agreement between Enactivism and Radical Behaviorism" が掲載されました:Link
  • 金子書房 note 特集「「心」とは何か」に記事「比較心理学における「心」とは何か?」を寄稿しました:Link
  • 行動分析学研究に総説『実験的行動分析におけるpost-Skinner の行動主義』が掲載されました。オンライン公開は1年後なので、読みたい方はお気軽に連絡ください。

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比較心理学者です。比較認知科学者と名乗ることもあります。学習心理学、行動分析学、実験心理学一般、神経行動学にも親しみを持っています。

「ヒトを含めた動物が、なぜそのように行動するのか?」に関心があります。

行動は、身体性、すなわち身体の形態・質量・素材特性や、媒質との接触の仕方、そしてもちろん、その個体の生理と切り離せない形で遂行されているはずです。それらがどのような制約となって、行動が「このような仕方で遂行されるのは、その動物が特定の身体を持つ以上、そうでしかありえない」と言えるような必然性を持つのか、満足のいく答えを出したいと考えています。

2024年からは大阪大学 人間科学部 行動生理学研究室にて、げっ歯類 (マウス・ラット) を用いた行動神経科学的研究を行なっています。具体的には、過食の動物モデルを題材に、食行動が環境の文脈的制御によっていかに自発から誘発の相にシフトしていくのかを調べていくつもりです。

これまでは共同研究も含め、カラス、ハト、マーモセット、ヒト、ラット、イヌを対象に研究をした経験があります。大きく分けると、以下の3つを軸に研究活動をしてきました。

 (1) 行動実験を通じた、鳥類の学習・知覚の種間比較

 (2) マーモセットの予測処理に関する神経活動記録

 (3) ヒトを含めた動物の行動の運動解析や数理・統計モデリング


他にもキーワードだけ挙げると、習慣行動、運動学習、表情、注意、ストレス、身体拡張、消去学習、強化スケジュール、顔の記憶、視覚探索、行動主義の哲学、自己認知、風景認知、到達・把持運動、形態幾何学的測定の研究にも触れてきました。

実証的な研究の傍ら、心理学が対象とする主題を構成する事象の領域存在論についても、関心を抱いています (こう言ってみると、ちょっと大袈裟かもしれませんが)。例えば、「行動」は、私自身の心理学研究の主題だと考えていますが、この言葉には、時代とともにその当時の心理学に合わせて概念的実体に変遷がありました (松井, 2023)。

こういったことに関して概念史的な理解だけに留まらず、Edward Reedをはじめとしたエコロジカル・アプローチ、4E cognition、あるいはpost-Skinner行動主義といった視座を手がかりに、実験心理学の主題足りうる〈心理学的な出来事〉とは何かということについて、誤魔化しのない回答をしたいと考えています。

また、今後は教育活動、および後進の育成にも力を入れていきたいと思っています (研究室を主宰できるポジションを絶賛、探しております)松井のこれまでの教育活動歴は、こちらに要約付きでまとめてあります。

その他SNSなどのリンク先はこちらになります。

X/Blue Sky/Google Scholar/個人ブログ/GitHub/ResearchGate 


学歴

  4

論文

  30

受賞

  10

書籍等出版物

  2

講演・口頭発表等

  10

MISC

  11

共同研究・競争的資金等の研究課題

  6

社会貢献活動

  3