2016年11月
【再生医療と疾患解明の鍵となる組織幹細胞 生体内の維持・分化制御からオルガノイド形成、がん・幹細胞疾患まで】(第2章)細胞-環境間シグナルからみた幹細胞の制御機構 生命維持装置として登場した巨核球による造血幹細胞制御機構
実験医学
- ,
- 巻
- 34
- 号
- 17
- 開始ページ
- 2844
- 終了ページ
- 2849
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- (株)羊土社
造血分子機構の解明において造血幹細胞の維持・分化の解析は最重要課題である。造血幹細胞の本質である自己複製による恒常性や、需要に応じて分化する応答性については、造血幹細胞単独のしくみではなく、自身を含めた造血幹細胞ニッチという環境集合体によるものであることが示されてきた。最近の"はやり"は、造血幹細胞自身から分化した血球細胞がニッチとしての役割を担っているとする知見で、その1つとして巨核球も登場してきた。本稿では、その新たな概念の背景と提案された巨核球が分担している分子機構について概説する。(著者抄録)
- ID情報
-
- ISSN : 0288-5514
- 医中誌Web ID : 2017060653