2017年4月 - 2019年3月
アジアにおける地域農業振興の道具としてのGIの潜在力:日本とカンボジアの比較から
ロッテ財団 奨励研究助成
- 配分額
-
- (総額)
- 2,900,000円
- (直接経費)
- 2,900,000円
- (間接経費)
- 0円
- 資金種別
- 競争的資金
フランス・シャンパーニュ地方のシャンパン、日本の北海道産夕張メロン、カンボジア・カンポート州の胡椒。これらは、それぞれの国の地理的表示保護制度(GI)に登録された食品である。1919年にフランスで整備されたGIは、現在ではヨーロッパにとどまらず世界約50か国で導入されている。本研究が対象とするカンボジアと日本も、それぞれ2005年と2015年にGIを導入した。登録要件は国ごとに異なるが、この制度の大きなねらいは、地域で育まれた特性を有する農林水産物食品に産地を特定できるような名称(地理的表示)を付し、それを知的財産と位置づけ、生産者コミュニティの利益増進を図ることにある。
本研究は、近年GIを取り入れた日本とカンボジアを取り上げ、ヨーロッパとは異なるアジア的なGI展開の可能性について検討する。具体的には、日本とカンボジアのGI導入過程において、政策立案者と生産者の双方が、それぞれの思惑にもとづきながら、どのようにGIを定義し意味づけ、戦略的に活用しようとしているのかについて分析する。それを踏まえて、今後日本でGIを発展させていくにはどうすべきかについて展望する。
本研究は、近年GIを取り入れた日本とカンボジアを取り上げ、ヨーロッパとは異なるアジア的なGI展開の可能性について検討する。具体的には、日本とカンボジアのGI導入過程において、政策立案者と生産者の双方が、それぞれの思惑にもとづきながら、どのようにGIを定義し意味づけ、戦略的に活用しようとしているのかについて分析する。それを踏まえて、今後日本でGIを発展させていくにはどうすべきかについて展望する。
この研究課題の成果一覧
絞り込み
論文
1-
International Sociology 37(7) 676-697 2022年8月1日 査読有り筆頭著者
講演・口頭発表等
2-
From local to global: The challenge of Geographical Indications: International and Japanese perspectives 2020年2月22日 招待有り