2017年6月 - 2021年3月
グレア知覚の他覚的計測-認知神経科学に基づく医療診断補助と視環境評価への展開
日本学術振興会 科学研究費助成事業 挑戦的研究(開拓) 挑戦的研究(開拓)
昨年度は、異なる明るさコントラストを持つ視覚刺激と眼球運動計測装置を用いて、健常者と光感受性障害・眼病患者が異なる明るさ感を実際の輝度に基づいて知覚しているときの瞳孔反応を計測した。その結果、瞳孔反応は健常者と比較して光感受性障害患者は(1) 常態の瞳孔サイズが大きい、(2) 異なる明るさコントラストに対する瞳孔反応は小さい、ことが計測実験により明らかになった。すなわち、光に対する瞳孔調節機能(対光反射)が健常者とは異なっていることが示唆された。一般的に、Brightnessを同じとする輝度刺激においても、異なる色刺激に対しては、対光反射が変わってくることがわかっている。一方で、光感受性障害患者に対しては、色を変化させた視覚刺激に対しても、その変化が少ないことが明らかになった。
また、色と明るさ感の関係について検討を行った。健常者に対しては、錯覚のまぶしさ感を誘発するようなグレア錯視においても、”青い”グレア錯視は、他の色と比較してより明るく知覚されることを明らかにし、ipRGCの寄与について考察した。
また、色と明るさ感の関係について検討を行った。健常者に対しては、錯覚のまぶしさ感を誘発するようなグレア錯視においても、”青い”グレア錯視は、他の色と比較してより明るく知覚されることを明らかにし、ipRGCの寄与について考察した。
- ID情報
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- 課題番号 : 17H06292