2019年1月
Detection of inflammatory cytokines by skin blotting as an objective measure of neonatal skin problems
看護理工学会誌
- 巻
- 6
- 号
- 1
- 開始ページ
- 33
- 終了ページ
- 40
- 記述言語
- 英語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- 出版者・発行元
- 看護理工学会
本研究では,新生児皮膚におけるスキンブロッティングによる炎症性サイトカイン検出が,皮膚トラブルの客観的評価指標となりうるのかを検討した.新生児の無疹部と皮疹部において,TEWL値やスキンブロッティングによるアルブミンあるいは炎症性サイトカイン(IL-1α,IL-6,TNF-α)検出強度を比較した結果,炎症性サイトカインのIL-6とTNF-αが,無疹部よりも皮疹部のほうで有意(p<0.05)に高く検出された.また皮膚トラブルを検出するためのカットオフ値は,IL-6が2.77μg,TNF-αは8.15μgとなった.このカットオフ値ではどちらの場合も感度と特異度は0.86と1.00であり,AUC(Area Under the Curve)は0.92あった.以上より,スキンブロッティングによるIL-6とTNF-αの検出は,新生児における皮膚トラブルの客観的評価指標となりうることが示唆された.
- リンク情報
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- CiNii Articles
- http://ci.nii.ac.jp/naid/130007583766
- 共同研究・競争的資金等の研究課題
- 母体環境と新生児の胎脂脂質組成との関連とその過酸化脂質が皮膚に与える影響
- ID情報
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- ISSN : 2188-4323
- eISSN : 2432-6283
- 医中誌Web ID : 2019212257
- CiNii Articles ID : 130007583766
- identifiers.cinii_nr_id : 9000399511055