2018年
炭酸カルシウム結晶析出時の飽和度が改良砂の液状化強度特性に及ぼす影響
土木学会論文集C(地圏工学)
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- 巻
- 74
- 号
- 2
- 開始ページ
- 164
- 終了ページ
- 176
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- DOI
- 10.2208/jscejge.74.164
- 出版者・発行元
- 公益社団法人 土木学会
炭酸カルシウム(CaCO3)の結晶をセメント物質とする固化土のせん断強度は,間隙での結晶析出時の飽和度が低いほど高まるとされている.本研究では,CaCO3析出時の飽和度をコントロールし砂の液状化抵抗の改善効率を高める試みを粒径が異なる砂に適用し,砂の粒径によるその改善効率の違いを調べた.実験ではCaCO3含有率を1%以下,その析出時の飽和度を20 ~ 100%の範囲でコントロールした豊浦砂および4号硅砂供試体を非排水繰返し三軸試験に使用した.CaCO3析出には,ウレアーゼの尿素分解作用を活用する方法を採用した.砂粒子表面に析出した結晶の観察とその同定はSEM-EDXで行った.その結果,飽和度をコントロールしたCaCO3析出による液状化抵抗の改善効果は,CaCO3結晶径に対し砂の粒径が相対的に小さいほど高いことが明らかとなった.
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.2208/jscejge.74.164
- CiNii Articles ID : 130006743004